スケール感の大きい名作、『2001年宇宙の旅』で日常に刺激を
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スケール感のデカい映画が見たいけど、歴史絵巻やアクション大作の気分でもない……そんなときに思い出して欲しいのがコレ、『2001年宇宙の旅』。名作だけど案外見たことないという方も少なくないのでは? たまには人類とは?生命とは?宇宙とは?と哲学的に思いを馳せる時間を持つのも良いし、ただただクラシック音楽と映像にトリップして日常に刺激をもたらすのもいいかもしれない。

映画を超えて世界に多大な影響を与えた壮大なSF叙事詩

『2001年宇宙の旅』以前と以後といえるほどエポックメイキングな作品。鬼才スタンリー・キューブリック監督がSF小説家アーサー・C・クラークとの共同脚本によって描いた壮大なSF叙事詩となっている。映画を超えてカルチャー全般、ひいては哲学や思想にまで後世にわたって多大な影響を与えた。

謎の石板“モノリス”により猿人が知恵を持ち始める…

地球の猿人たちの前に突如現れた黒い石板“モノリス”。それに触れた猿人は骨を武器として使い始める。それから400万年後の2001年、月面でモノリスが発掘され、木星方面に強い電波を発信していることが分かる。その謎を調査するために、スーパー・コンピューターHAL9000を搭載した宇宙船ディスカバリー号が木星へと向かう。しかし、HAL9000に異変が起きる…。

色褪せない映像美と劇中音楽が圧巻

SF小説家スタニスワフ・レムが好きな筆者としては、地球外生命が地球を導くと考えるほうが地球人のエゴじゃないかと個人的には思うのだが、本作のメタファーをちりばめた映像は半世紀過ぎても色褪せずに圧巻。また、音楽は特筆すべき。SF作品にクラシックを用いたのは当時画期的で、それこそ本作の以前と以降でガラリと変わった。荘厳な映像にクラシック音楽は非常に合っている。

ザ・シネマ

2001年宇宙の旅
2020年8月10日 13:15~16:00(字幕)
2020年8月19日 23:30~26:15(字幕)

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