シュールでのどかでゾッとさせられてしまう『ウィッカーマン』

シュールでのどかなフォークロア・ムードだからこそ逆にゾッとしてくる、1973年のイギリス映画『ウィッカーマン』。行方不明になった少女を捜索するために孤島にやってきた、熱心なキリスト教信者の刑事が原始的な宗教が根深く残るこの島で翻弄される姿を描く。

熱心なファンがいるカルトムービー

昔から熱狂的なファンがいる、いわゆるカルトムービーと言われる作品で、2006年にはニコラス・ケイジ主演、ニール・ラビュート監督でリメイクもされている。また、88分の本編に6分追加した94分の『ウィッカーマン final cut』が2020年8月に公開された。

清々しいほどに衝撃的なラストが待ち受ける

『吸血鬼ドラキュラ』のドラキュラ伯爵役で有名なクリストファー・リーが島の権力者であるキーパーソンを演じている。彼が統治する島には独特の宗教的な慣習があり、見ているうちに毒されて下手に正義感にとらわれている警部の方が間違っているように思えてくる。そして、ラストは衝撃的!なぜか清々しい気持ちにさえなってくる。

島の人々は何か隠し事をしているようで…

行方不明の少女・ローワンを捜索するためにスコットランドの孤島へとやってきたハウイー警部。島にはサマーアイル卿なる領主がいて、島の人々は原始的な宗教を信仰して暮らしていた。島の人々は何か隠し事をしているようで、捜査はなかなか進展しない。ハウイーは次第にローワンは人身御供として殺されたか、これから殺されるのじゃないかと疑問を抱くようになる……。

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