40年以上経った今も現代社会の闇を感じさせる『タクシードライバー』
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街を走る孤独なタクシードライバーの狂気と暴走を描いたヒューマン・ドラマ『タクシードライバー』。承認欲求をこじらせた男のエスカレートしていく暴走は鬼気迫るものがあり、40年以上前の作品であるにも関わらず、色褪せることなく現代社会の闇を感じさせる。

大統領銃撃事件の犯人にも影響を与えた問題作

名匠マーティン・スコセッシ監督の名前を世界に知らしめた名作。第29回カンヌ国際映画祭において最高賞であるパルム・ドール賞を受賞。世間に与えた波紋も大きく、1981年に起きたレーガン大統領銃撃事件の犯人は『タクシードライバー』に影響を受けたとも言っている。

若き日のデ・ニーロの青臭い危なさが印象的

主人公・トラビスを演じたのはマーティン・スコセッシ監督と数々の名作を生み出してきたロバート・デ・ニーロ。今や貫禄のある重鎮俳優である彼だが、『タクシードライバー』ではまだ青年の青臭さを漂わせ、若さゆえの鋭い危うさを放ちながら怪演を見せる。

世の中に不満を持ち、自己中心的な主人公は…

不眠症を患うベトナム帰還兵のトラビスはタクシードライバーとなってニューヨークの夜の街を走っていた。ある日、次期大統領候補の選挙事務所で働くベッツィに一目惚れしたトラビスは彼女と仲良くなるが、あろうことかデートでポルノ映画館へと連れて行きベッツィを怒らせてしまう。謝罪も聞き入れない彼女に逆ギレしたトラビスは選挙事務所に乗り込んで行くが…。

スターチャンネル1

タクシードライバー
 2020年9月6日 12:45~15:00(字幕)
 2020年9月15日 21:00~23:00(字幕)
 ※吹き替え版はスターチャンネル3で放送

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