国民的人気シリーズ50周年記念作『男はつらいよ お帰り 寅さん』でほっこり
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日本が誇る名匠・山田洋次監督による国民的人気シリーズ「男はつらいよ」。
名優・渥美清が主人公である“フーテンの寅”こと車寅次郎に扮し、日本各地を旅しながらロマンスや人情話を繰り広げる涙あり、笑いありのヒューマンドラマだ。
第一作の公開から50年目となる2019年には、シリーズ最新作となる『男はつらいよ お帰り 寅さん』が公開され大ヒット!
葛飾区柴又・帝釈天の門前にある「くるまや」を取り巻く人々の“現在”に注目しつつ、4Kデジタルで蘇った寅さんの名場面にほっこりしよう。

車寅次郎はなぜ“フーテン”なのか?

全国の縁日をめぐるテキ屋稼業を生業とする寅さん。
14歳の時に父親と喧嘩をして家を飛び出した寅さんが、20数年ぶりに妹のさくらが身を寄せる団子屋「くるまや」に戻ってくることから50年に渡る長き物語は幕開けする。
フーテンとは既成概念にとらわれず自由気ままに生きる“風来坊”のこと。
美しい女性=マドンナに一目惚れしては真面目に生きるために奮闘するものの、恋が成就することなく傷心の旅に出るのがシリーズのパターンとなっている。

満男は賑やかで楽しかった寅さんとの日々に想いを馳せる…

そんなこんなで時は流れ、寅さん(渥美清)を慕っていた甥の満男(吉岡秀隆)はサラリーマンを辞めて念願だった小説家となり、今では中学三年生の娘・ユリ(桜田ひより)と2人暮らしをしている。
寅さん不在の中、カフェとして生まれ変わった「くるまや」で妻の7回忌の法要を行った満男は、母・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)と昔話に興じるうち、寅さんとの賑やかで楽しかった日々を懐かしく思い出す。
そんな折、書店で行われたサイン会で、満男は初恋の相手であるイズミ(後藤久美子)と再会するのだが。

シリーズを共に歩んできたお馴染みの顔と新たな豪華キャストが集結!

「くるまや」の面々はもちろんのこと、夏木マリ、浅丘ルリ子、美保純、佐藤蛾次郎などシリーズを共に歩んできたお馴染みのキャストや、池脇千鶴、小林稔侍、橋爪功ほか豪華俳優陣が新たに参戦した本作。
とりわけ感慨深いのは、寅さんと最も縁のあったマドンナのリリーを演じた浅丘ルリ子と、本作が久しぶりの女優復帰となる満男の初恋の相手・イズミに扮した後藤久美子の存在だ。
満男はイズミを伴いリリーに会いに行くが、その際に明かされるこぼれ話的エピソードは記念すべき50作目ならではと言えるだろう。
また本作ではスペシャルゲストとして桑田佳祐が登場し、主題歌「男はつらいよ」を歌い上げている。

衛星劇場

2020年11月8日(日)18:30~20:30
2020年11月25日(水)8:30~10:30

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