クラシック音楽好き必見!映画「蜜蜂と遠雷」に超一流音楽家が集結

映像化不可能と言われた傑作が実写映画化。原作は現代の直木賞(第156回)と本屋大賞(2017年)のW受賞を果たした恩田陸の同名小説です。繊細なピアノの音とドラマティックな映像で、コンクールという熾烈な戦いを描いています。今回はメインの4人のピアニストに焦点をあててご紹介します。

あらすじ

若手ピアニストの登竜門として注目される芳ヶ江国際ピアノコンクール。再起をかける元神童の栄伝亜夜(松岡茉優)は、そこで3人のコンテスタントと出会う。サラリーマン奏者の高島明石(松坂桃李)、人気実力を兼ね備えた優勝候補のマサル・カルロス・レヴィ・アナトール(森崎ウィン)。そして、亡き“ピアノの神様”の推薦状を携え、突如として現れた謎の少年・風間塵(鈴鹿央士)。互いを刺激し合い、葛藤しながら成長していく4人。果たして最後に優勝を勝ち取るのは誰か?

復活をかける天才少女・栄伝亜夜

メインとなるピアニストは、松岡茉優演じる亜夜です。天才少女として将来を嘱望されていましたが、7年前の母親の死をきっかけに表舞台から姿を消してしまいました。今回の芳ヶ江国際ピアノコンクールには、自分の音を探しにコンクールに挑みます。担当ピアニストはドイツを拠点に活躍する河村尚子。亜夜の抱える葛藤や暗さをピアノで繊細に表現しています。

年齢制限ギリギリのサラリーマン奏者・高島明石

松坂桃李演じる明石は、岩手の楽器店で働くサラリーマン。妻と息子がいますが、夢を諦めずに“生活者の音楽”を掲げ、最後のコンクールに参加します。担当ピアニストは福間洸太朗。明石の持つ努力家の丁寧にかつ誠実に表現しています。

貴公子のマサル・カルロス・レヴィ・アナトール

森崎ウィン演じるマサルは、人気実力を兼ね備えた優勝の大本命。名門ジュリアード音楽院に在学し、そのルックスと育ちの良さから「ジュリアード王子」と呼ばれています。実は幼少の頃、亜夜と共にピアノを学んでいたという繋がりもあります。担当ピアニストは金子三勇士。スキのない完璧なマサルの演奏を披露しています。

彗星のごとく現れた謎の少年・風間塵

最後にご紹介するのは、鈴鹿央士演じる天才・風間塵です。いまは亡き著名なピアニスト・ホフマンに見いだされました。養蜂家の息子で、正規の音楽教育を受けておらず、自宅にピアノすらない不思議な異質な少年でした。藤田真央がピアノを担当し、型にはまらない自由奔放な塵の演奏を披露しています。

終わりに

いかがでしたでしょうか?

物語のキーとなるオリジナル楽曲「春と修羅」は、日本を代表する作曲家であり、ロンドンを拠点に国際舞台で活躍している藤倉大が作曲しています。その点も見逃せない(聞き逃せない?)ポイントですね。世界で活躍する日本最高峰のピアニストたちの最高のコンサート体験をぜひ味わってみてください。

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