映画×新作『パブリック 図書館の奇跡』

アメリカのオハイオ州を大寒波が直撃し、ホームレスが公共の図書館を占拠。刑事や元検察官の知事、はたまたテレビ局までが動き出した。展開の読めない事態の行く末はいかに!?

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パブリック 図書館の奇跡

2020年7月17日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:ロングライド

公共図書館を舞台に人権や法律の一面を描く一筋縄ではいかない物語

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図書館員のスチュアートは、本が好きな実直な男。いつものように出勤し、さまざまな問題に対応していたある日、図書館の責任者に呼び出される。それは、以前スチュアートがとった行動に対して、訴えられているとのことだった。真面目に働いても罰せられる中で、知り合いのホームレスの凍死を知らされたスチュアート。しかし、常連の利用者であるホームレスから思わぬことを告げられる。

ひと言から始まった珍騒動?「今夜は帰らない。ここを占拠する」

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アメリカのオハイオ州シンシナシティを襲った大寒波。その影響は甚大で、街の緊急シェルターは夜には満杯になり、路上では避難しきれなかったホームレスたちの凍死者が続出していた。そんな切羽詰まった状況を変えるべく、行き場のない彼らの苦肉の策が図書館占拠の理由だった。

大寒波の夜に起きた大騒動の結末は?

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スチュアートは、そんな彼らの気持ちを察してホームレスたちとともに、図書館の出入り口を封鎖する。これはあくまでも避難場所を求める平和的なデモだったが、検察官の偏った主張やメディアの誤った報道によって、スチュアートは心に問題を抱えた危険な容疑者として仕立てられてしまう。切迫していく状況の中、彼らはどうなってしまうのか…。

【レビュー】一人一人が考えるべき映画にして感動もできる良作

登場人物の深掘りはしつこくなく、落ち着いた雰囲気の中で進む本作。現実に起きている差別や人権などの問題に触れつつ、映画作品として上手くまとめられているので、普段ホラー映画ばっかりの筆者でもかなり楽しめました。ひとつの物事ですら、状況によっては意見も見え方も変わってしまう…。そんな、日常の問題を作品として見ることで、楽しみつつ考える機会にもなる。やはり映画は良いですねぇ。

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(情報は記事公開時点の内容です)

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