オリヴァー・ストーンが実体験をもとに描いた戦争映画『プラトーン』
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オリヴァー・ストーン監督自身の出世作である『プラトーン』。自らもベトナム戦争の志願兵だったというオリヴァー・ストーン監督が実体験をもとにした戦争映画だ。露悪的とまで言えるほど戦争の残忍性を描き、反戦を高らかに謳いあげたストーン監督らしい1作となっている。

ストーン監督のベトナム戦争映画3部作の第1作

『7月4日に生まれて』『天と地』に続くオリヴァー・ストーン監督のベトナム戦争映画3部作の第1作。大ヒットした本作は『地獄の黙示録』のマーティン・シーンの実子であるチャーリー・シーンやウィレム・デフォー、トム・ベレンジャーらの出世作ともなった。

義憤からベトナム戦争へ志願したクリスは…

1960年代後半、徴兵されてベトナムに送り込まれる若者の多くは、マイノリティや貧困層の若者だった。クリスはそんな現状に憤りを感じ、大学を中退してベトナム戦争へと志願。最前線に配属されたクリスは戦地の悲惨な実態を目の当たりにして衝撃を受けた。やがて戦争に慣れていくクリスだったが、エリアスとバーンズという正反対のカリスマ性で派閥を作っている二人の上官と出会い、彼らの対立関係の狭間に身を置くことになる。

戦争映画ながら小難しくなく娯楽性も高い

メッセージ性だなんだと言いながらエンターテインメント作品が好きなオリヴァー・ストーン監督だから、娯楽性もたっぷり取り入れて描かれた本作。ポスターにもなっている膝から崩折れて天に両手を挙げているようなポーズの銃撃シーンなど見どころも多く、飽きさせない仕上がりになっている。

ザ・シネマ

プラトーン [PG12]
[字]2020年8月15日 18:45~21:00
[字]2020年8月31日 23:00~25:15

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