地方都市を舞台に描く映画『半世界』が人生を見つめ直すヒントをくれる
Ⓒ2018「半世界」FILM PARTNERS

グローバルな世界観を持つ作品よりも、ときにはドメスティックな作品の方が普遍的な真理を見出すことがある。
阪本順治監督のオリジナルストーリーによる『半世界』は、稲垣吾郎演じる地方都市で炭焼き職人として生計を立てている主人公を描いたヒューマンドラマ。
人生半ばに差し掛かり、残りの人生を模索する主人公の姿を見て、自分の人生を見つめ直すのもいいかもしれない。

阪本順治監督が人生をどう生きるかをテーマに描く

デビュー作の『どついたるねん』から、『北のカナリアたち』や『エルネスト もう一人のゲバラ』など、多彩な作品を生み出しつつ、さまざまな角度から人間を見つめてきた阪本順治監督。
『半世界』では市井の人々にスポットを当てて、人生をどう生きるかという万人に通じるテーマを描き出していく。
第31回東京国際映画祭において観客賞を受賞したことも話題に。

稲垣吾郎が地方都市に生きる素朴な男を好演

主人公の紘を演じるのは稲垣吾郎。
「土の匂いのする役を稲垣に」という監督の狙い通りに、スターオーラは抑えて素朴な男を好演している。
他に共演は『麒麟がくる』の長谷川博己、『そこのみにて光輝く』の池脇千鶴、『下衆の愛』の渋川清彦ら実力ある俳優が揃っている。

仕事も家族もただやり過ごしてきた紘だが…

とある地方都市のさらに郊外に暮らす紘は、山中の炭焼き窯で備長炭を製炭することを生業としている。
何となく父から受け継ぎ、ただやり過ごすだけの仕事だが、それを理由に家のことも息子・明のことも妻・初乃に任せっぱなしだった。
ある日、旧友で自衛隊員として海外に派遣されていた瑛介が、突然帰郷した。
同じく同級生で中古車販売業を営む光彦にも声を掛け、紘は十数年ぶりに3人で酒を酌み交わす。
やがて紘は、瑛介が海外での派遣活動で心に傷を負ったのではないかと気づくのだが…。

スターチャンネル1

2020年11月1日(日)21:00~23:15
2020年11月5日(木)14:20~16:30
2020年11月14日(土)10:45~13:00