映画『パラサイト』1998年制作の名作SFホラーも忘れないで!

 2020年、第92回アカデミー賞で外国語映画として史上初となる作品賞を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』。この6月には「モノクロVer.」も公開されるほどの人気ですが、『パラサイト』というタイトルを聞いて、別の映画のことを思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 そうです。ロバート・ロドリゲス監督イライジャ・ウッド主演、1998年に制作された学園SFホラー『パラサイト』です。 2020年現在、「パラサイト 映画」とインターネットで検索すれば、韓国映画の話題でもちきり。「大好きなのはこっちの『パラサイト』なのに!」と悔しい想いをされている方のために、もう一度この名作を振り返ってみましょう。

『パラサイト』あらすじ

 アメリカの田舎町にある高校で、じわじわとある異変が広がっていた。一部の先生や生徒の性格がこれまでと別人のように変わってしまったことを不審に思っていたケイシー(イライジャ・ウッド)は校内で謎の生物の死骸を発見。学園内の大多数の人間がエイリアンに寄生され、身体を乗っ取られているているのではないかという疑惑が持ちあがる。たまたまその異変に気がついたのは、彼を含めて6人。オタク、不良、チアリーダー、ゴス、アメフトのキャプテン、そして巻き込まれた転校生が、姿も見えない侵略者と戦うことになってしまう…。

ブレイク前の大スターが出演!

 謎の侵略者と戦うことになってしまった高校生たちを演じるのは、『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャ・ウッド、『ブラックホーク・ダウン』ジョシュ・ハートネットら。イライジャは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の子役で映画デビューし、『パラサイト』の公開時は、同年のSF大作『ディープ・インパクト』で、地球に衝突する巨大彗星の第一発見者となる高校生役で注目を集めていたころでした。ジョシュ・ハートネットはこの作品の3年後、真珠湾攻撃を描いた超大作映画『パール・ハーバー』でブレイク。いま見直すと、その後の大スターの初々しい姿を見るという新しい楽しみ方ができそうです。

脇を固める先生役も実は豪華

 あえなく侵略者の餌食になってしまう先生たちも個性満点。保健室の先生は『フリーダ』で伝説の画家を演じアカデミー賞候補になったサルマ・ハエック。生活指導の先生は『007/ゴールデンアイ』で凶暴な悪女を演じたファムケ・ヤンセン。そしてグラウンドを支配するアメフトのコーチは、『ターミネーター2』でアーノルド・シュワルツェネッガーと死闘を繰り広げたT-1000型こと、ロバート・パトリック!  名前は知らなくても、顔を見ればきっと思い出すことでしょう。

凄まじいアメリカのスクールカースト

 この映画でもっとも面白いのは、エイリアンのユニークな侵略スタイルだけでなく、アメリカの高校では日常的な風景となっている、「学園内の身分差別=スクールカースト」の様子が他の国の人が見てもわかりやすく描かれていることです。スポーツが得意でモテる男子を指す「ジョック」、彼をサポートするチアリーダーたちを指す「クイーン・ビー(女王蜂)」、スポーツは苦手で、研究や創作など文化的な活動に活路を見出す「ナード(おたく)」、そして手がつけられない「バッド・ボーイ(不良)」などなど。
 学園内ではそれぞれまったく異なる居場所にいた6人は、そもそも性格など合うはずがありません。しかし、学園の異変に気がついてしまったというだけで、生き残りを賭けて団結を余儀なくされてしまいます。果たして彼らは上手く協力して侵略の手から逃げ切ることができるでしょうか。最後まで息もつけないスリルあふれる展開。いつまでも愛されるべき作品です。

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