小さな声がやがて世間を大きく揺るがす『バッド・エデュケーション(2019)』
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権力者にまつわるお金に関するスキャンダルは万国共通なのだろう。実際の横領事件を描いた『バッド・エデュケーション(2019)』で、真っ先に暴いたのが学生新聞というのが興味深い。大勢から支持される者を前にすると萎縮しがちだが、小さな声でも不可能なことはない。声を上げることが大切さだと教えてくれる作品だ。

全米史上最高額の横領事件を描く

総額1120万ドル(約12億円)という、全米を揺るがした実際にあった巨額の横領事件を描いたシニカルな社会派ドラマ。『グレイテスト・ショーマン』のヒュー・ジャックマンが教育長役を、『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』でアカデミー助演女優賞を受賞したアリソン・ジャネイが同僚を演じ、豪華キャストで映画化。

人気の高い教育長にはある秘密が…

学区を全米第4位の好成績に導いたことにより多くの運営資金援助を受けていた、ニューヨーク州ロングアイランドのロズリン学区の教育長フランクと同僚パム。しかし、生徒や保護者、教師からも親しまれ愛されるフランクには、ある秘密があった。学生新聞部の生徒が、多額のスカイライン建設計画費用に疑問を持って調査を開始するなか、パムはある致命的なミスを犯してしまう。

当事者が描く生々しさ

ニューヨークタイムズをはじめあらゆるメディアが取り上げたが、いち早くネタをつかんだのはロズリン学区の学生新聞だったという、全米史上最高額となったこの横領事件。本作の脚本を手がけたマイク・マコウスキーも当時、ロズリン学区の学生であった。学生だった立場から描かれた教育者の裏切りが痛烈で生々しい。

スターチャンネル1

バッド・エデュケーション(2019)
[字]2020年6月14日 21:00~23:00
[字]2020年6月26日 21:00~23:00