リラックスタイムのお供にぴったりの『レネットとミラベル/四つの冒険』
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昼下がりにお茶でも飲みながら映画を見る。
慌ただしく過ぎる日常の合間で、ほっとひと息つける至福の時間。そんなときのお供にして欲しいのが『レネットとミラベル/四つの冒険』。少女たちが繰り広げる、日々の暮らしの中で起こるちょっとした冒険の数々をリラックスした気持ちで楽しんでみては?

ヌーヴェル・ヴァーグのトリと言われた名匠

1950年代末にフランスで始まった映画運動、ヌーヴェル・ヴァーグ。当時の新しい潮流のなかでトリを飾る存在と言われたエリック・ロメールの監督作品。2人の少女が体験するできごとを4つのエピソードで綴った短編からなるオムニバスムービーとなっている。

ひょんなことで知り合った少女たちの物語

自転車のパンクをきっかけに知り合ったレネットとミラベル。2人の少女が夜明け前に訪れる無音の瞬間を体験しようとする第1話「青の時間」、パリで同居生活をはじめた彼女たちとカフェ店員とのやり取りを描いた第2話「カフェのボーイ」、犯罪や良心についての会話を描いた第3話「物乞い、万引、ペテン師」、家賃を稼ぐためにレネットが描いた絵を売ろうとする第4話「絵の販売」が綴られる。

スマホ動画のようなワクワク感を楽しんで

ロメール監督作から感じられるのはぎょうぎょうしくはなくカジュアルな雰囲気。自然光を用いた映像は生の美しさを伝え、余計な音楽に頼らずドラマをシンプルに見せる。本作はレネット役のジョエル・ミケルの体験談に着想を得て、少人数のスタッフと16ミリフィルムで衝動的に撮影されたという。今で言うスマホ動画のようなリアリティが感じられて、彼女たちの日常を覗き見ているようなワクワク感が楽しい。

ザ・シネマ

レネットとミラベル/四つの冒険
[字]2020年6月22日 23:15~25:00
[字]2020年6月23日 12:30~14:30